プラクティカル・メモ
成人片麻痺者の日常生活動作のくふう―上肢支持台の使用
谷口 昌宏
1
,
真鍋 清則
2
1大阪市更生療育センター
2ボバース記念病院
pp.115-116
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103971
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1.初めに
成人片麻痺の多くは日常生活動作において何らかの異常姿勢―運動パターンを示している.例えば坐位では体幹患側を短縮させ,骨盤は患側後方にねじり,患側下肢は外転・外旋して非対称な姿勢パターンを示す(図5).この状態で健側上肢を使用すると患側の痙性が増強し本人は異常姿勢―運動パターンに気付かないままになる.患側上肢は屈曲パターンを強める.
このような日常生活場面での異常姿勢―運動パターンを改善する目的の一例として上肢支持台を作製し,食事場面に活用しているので紹介する.
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