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特集 身体障害者スポーツ
身体障害者スポーツのルール
Rules for Sports by The Disabled Persons
水田 賢二
1
Kenji MIZUTA
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
1National Rehabilitation Center for The Disabled, Chief Instructor, Remedial Gymnast.
pp.579-587
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103853
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1.初めに
第二次世界大戦後,英国のGuttman卿が当時の病院長を務めていた国立脊髄損傷センターStoke Mandeville病院の運動会は,1952年オランダが参加することによって,脊髄損傷者の車椅子の国際スポーツ大会(国際Stoke Mandeville競技大会)へと発展していった.一方,日本国内でも1951年(昭和26年)に東京都で初めて開催された身体障害者の運動会は,1963年(昭和38年)には42都道府県に普及し,1964年(昭和39年)東京パラリンピックの開催に至った.厚生省を中心とした日本の関係者は,この大会の開催に当たり全身体障害者を対象とした国際大会をと望んだが,前述の国際Stoke Mandeville競技連盟しか世界的スポーツ組織が無く,障害区分や競技規則が統一されておらず,止むなく車椅子だけのスポーツ大会にとどめ,切断者やその他の機能障害者の競技大会を第二部国内大会として開催した.国内での競技規則が検討され,成熟していった時期はこの前後の期間であり,1964年(昭和39年)身体障害者スポーツ競技規則が初めて制定された.その後,日本身体障害者スポーツ協会によって修改正がなされ現在に至っている.
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