Japanese
English
研究と報告
寒冷積雪が在宅脊髄損傷患者へおよぼす影響
How the Cold and Snow of Winter Affect Home-Bound Spinal-Cord Injured Patients
進藤 伸一
1
,
進藤 図南美
1
,
伊藤 清明
2
,
田村 進
2
,
池田 浩徳
2
,
花田 康子
2
Shinichi SHINDO
1
,
Tonami SHINDO
1
,
Kiyoaki ITO
2
,
Susumu TAMURA
2
1弘前大学医療技術短期大学部
2中通リハビリテーション病院
1School of Allied Medical Professions, Hirosaki University.
2Nakadori Rehabilitation Hospital.
pp.851-855
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103695
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はじめに
寒冷積雪地域におけるリハビリテーションの課題として,冬の寒さと雪はさけて通ることのできない問題でありながら,この問題に対する調査や研究はこれまであまり行われてこなかったように思われる.冬期間の補装具の使用実態1)や雪の上でも滑りにくい補装具の開発2,3)など,補装具の分野での研究がわずかに行われている程度であろう.筆者ら4)は以前に,これらの問題を解決していくための手がかりを得るため,脳卒中退院患者に対して冬の寒さと雪がどのような影響をおよぼしているかについての調査を行い,その実態をある程度明らかにすることができた.
今回は脳卒中に引き続いて,リハビリテーションの対象疾患として大きな比率をしめる脊髄損傷(以下脊損と略す)患者に対し,寒冷積雪がどのような影響をおよぼしているかについての調査を行ったので,その結果を報告する.
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