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特集 治療効果の判定
理学療法の治療効果に関する研究報告の分析
Analysis of Reports on the Effect of Physical Therapy
鶴見 隆正
1
Takamasa TSURUMI
1
1高知医科大学附属病院
1Kochi Medical School Hospital.
pp.155-161
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103522
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Ⅰ.はじめに
我が国の「理学療法士及び作業療法士法」(法律137号)が,昭和40年制定以来20年が経過し,大きな節目を迎えた.それに伴いPTも増加しており,リハビリテーションの一翼を担う理学療法の役割と責任は大きく,その有効性が問われてきつつある.近年,理学療法学の確立への努力と思索1)が行われ,理学療法の体系化と理学療法の効果の科学的な検証が求められてきている.
昨年の第20回全国研修会のテーマ「理学療法における治療効果」で,砂原茂一先生から貴重な特別講演があったことは記憶に新しい.今回,「理学療法の治療効果の研究報告の分析」という大きなテーマであるが,臨床の場にいるものとして興味があり,理学療法の効果に関する研究報告がどのようになされているかを,浅学であるが筆者なりに整理してみたい.
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