とびら
この頃思うこと
宮崎 明美
1
1旭川療育園
pp.149
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103520
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早いもので,都立府中リハビリテーション学院を卒業して,もう11年が過ぎようとしている.と同時に,小児の施設で作業療法士という名のもとに仕事をさせていただいて11年になろうとしている.
新卒として,整肢療護園(現・心身障害児総合医療療育センター)に就職した当時,子どもたちの障害のあまりのバラエティーさに驚き,知識,技術の未熟さに悩み,更には,年齢的にも人生経験上も私より先輩の両親や家族の心痛に十分こたえきれない幼い自分自身に悩み,果して,この先作業療法士を続けられるのだろうかと,考えたりしたものである.あれから11年もたち,それなりの勉強もし,職場をかわったり,結婚をしたり等々,いろんな経験をしたことが,多少なりとも人の心がわかる大人にしてくれたように思う.しかし,まだまだ未熟な面がいっぱいあるのが現実である.
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