書評
「老人のリハビリテーション」改訂第3版―福井圀彦著
大友 英一
1
1浴風会病院
pp.244
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103305
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本書は,いろいろな病気からのリハビリテーションを網羅しており,リハビリテーションという言葉の意味を十分理解させる内容である.つまり,リハビリテーションといえば,運動障害あるいは言語障害に限って使用されるという従来の漠然とした考え方を改めさせる本である.
第3版であり,初版から約10年を経ており,多くの人々に愛読されていたことが解る.
内容は,まず老人人口の推移について述べ,老人の問題の基本的な概念が得られる.次いで老人と老化現象について細胞レベルから臓器,器官レベルまでを解り易く解説してある.続いて,老人の訴えの特徴とその接し方として,具体的な問題の注意点などをきめ細かに説明されている.
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