Japanese
English
講座
PT・OTのためのマイコン入門 6.まとめと将来展望
Microcomputer: An Introduction for Physical and Occupational Therapists 6. Summary and Future Prospecl
土屋 和夫
1
Kazuo TSUCHIYA
1
1労災義肢センター
1Rohsai Prosthetic and Orthoties Center.
pp.403-406
発行日 1984年6月15日
Published Date 1984/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103107
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.ソフトウエアの未熟性について
前回までの講座でマイコンについての入門に必要な基礎知識の概略を紹介した.このようなことは,どのマイコン入門書にも書いてあることなので,なんだつまらないと感じた読者もあるだろうし,あるいは初めて読んだ方はこんな面倒な道具なんかはとても使う気になれないと匙を投げてしまわれたかもしれない.この講座のおわりに当り,特に匙を投げた方達のため,なぜマイコンを使うのにこんな面倒たことを覚えなければならないかということについて,弁解と思われるかもしれないが,若干説明を追加しておきたい.
もともと,コンピュータというものは,発想の最初は数学者の思考力から生まれたものであるから,ソフト的なものであった.ところが,エレクトロニクスの驚異的な進歩によってハードウエアの実現が可能になったために,いつのまにかハードウエア主動的な道具となってしまった.そのため,使用方法の開発,つまりソフトウエアの開発がこれに追随できないまま普及し始めてしまった.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.