The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 18, Issue 2
(February 1984)
Japanese
English
講座
PT・OTのためのマイコン入門 2.ハードウエア(1)
Microcomputer: An Introduction for Physical and Occupational Therapists. 2. Hardware (1)
鈴木 祥生
1
Yoshitaka SUZUKI
1
1労災義肢センター
1The Labor Accidents Proshetics and Orthotics Center.
pp.105-109
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103033
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Ⅰ.本体
1.本体の概要
マイコンの本体とはなんであろうか.図1にその外観を紹介する.
もし読者がマイコンの箱の中を覗くチャンスを得たとすれば,その中で見つけるものは大きなプラスチックスの板とその板に張りつけられた銅の薄い箔,そして整然と並べられている長さ2cm,幅1cmぐらいの黒いプラスチックス(図2の手前に24個並んでいる),そしてまた一段と目立つ大きな長さ6cm,幅2cmぐらいのプラスチックスの黒いチョコレートのような板(図2の右奥のもの)であろう.この大きな板(図2)は,そこに張りつけられている銅箔(実はこれが電気配線であるが)の取り付け方が写真製版と同じような方法によっていることから,プリント基板と呼ばれ,図3の回路のようなもの(説明の都合上必要な図であるから,図そのものが理解できなくても良い)が乗っかっている.また黒い板は大きいものも小さいものIC(Intetrated circuit=積層回路)で,大きいものが物事を考えて処理をしていくマイコンの頭脳であるCPU(Central Processing Unit=中央処理装置)(図3の人工頭脳と書かれた部分)やI/O(Inpt/Output=出力装置)(図3のキーボードやディスプレイの出入り口の部分)であり,小さいものは物事を記憶しておく脳細胞に相当する記憶回路(図3のROM=ロム,RAM=ラムと書かれている部分)である(図2の中央付近に白い板の上に黒い四角のある4個のものがROMである).マイコンで人間の心臓に相当する部分は,図3中の発信器である.
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