Japanese
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特集 精神科集団作業療法
集団生産活動
Group Worktherapy
柏原 哲郎
1
Tetsuo KASHIWABARA
1
1松尾病院
1Matsuo Hospital.
pp.307-310
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103086
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Ⅰ.はじめに
「作業は自然が,我々のもとにつかわした最良の医師である」と云うGalenus(129~199)の言葉は現在も伝えられている.15世紀には人間らしい取り扱いと共に,正規の作業療法が精神病院に導入されており,わが国においても,1877年の京都府癲狂院工場仮規則の制定による作業の導入→1901年の呉秀三の活動など,この頃が作業療法の黎明期と云われている.
作業は2つの側面を持っていると考えられる.1つに,一定時間,規則的に生産的活動に従事するという面.もう一つは,生産性や利潤を離れて,患者自身の楽しみを目的として,自由な創造活動の場という面.
我々の行っている活動もこの両面を持っていると考えられるが,以下テーマに沿って述べてみたい.
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