Japanese
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特集 心身症
心身症患者への運動療法的アプローチ
Physical Therapy for Psycosomatic Patients
吉村 茂和
1
,
阿部 吉晴
1
,
三和 真人
1
,
藤沢 しげ子
1
Shigekazu YOSHIMURA
1
,
Yoshiharu ABE
1
,
Makoto MIWA
1
1慶應義塾大学病院
1Keio University Hospital.
pp.303-308
発行日 1983年5月15日
Published Date 1983/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102850
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はじめに
理学療法は定義するまでもなく,物理的手段な用いて,身体機能の促進をはかるものとして,身体面にその目が向けられてきた.然るに,近年,心身症の研究が進むなかで,各診療科の心身症患者の比率が意外に高い事が判明した.理学療法部門も例外でなく,心身症としての慢性関節リウマチ,ぜん息,腰痛,痙性斜頸,心因性過食症,神経性食欲不振症などの患者を治療する機会が増えている.しかも,これら心身症患者の中には,いくつもの診療科や施設を廻っている病院ジブシー化した患者も少なくない.しかしたがら,心身症をどのようにとらえて運動療法を行うか,いまだ定まった方法はない.我々は過去5年間に当科を受診した心身症症例を中心に,文献的考察を加え,心身症への運動療法的アプローチについてまとめてみたい.
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