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特集 評価
立ち直り反応・平衡反応テストの知識と実際
Functional Significance of Righting and Equilibrium Reactions: Assessment and Application for Treatment
今川 忠男
1
Tadao IMAGAWA
1
1南大阪療育園
1Minami-Osaka-Ryoikuen.
pp.533-542
発行日 1982年8月15日
Published Date 1982/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102680
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Ⅰ.はじめに
中枢神経系損傷によって脳の正常な発達が妨害されると,運動発達が遅滞または停止する.同時に,異常姿勢反射活動が解発され,異常な姿勢・運動パターンが出現する.このことの重要性は,理学療法士,作業療法士などが脳性麻痺,成人片麻痺に代表される上位運動ニューロン損傷患者の感覚―運動障害を理解するために,認識しておかなければならない.
ここで,異常姿勢反射活動は患者の運動動作を支配し,立ち直り反応や平衡反応といった正常姿勢反応の発達や出現を阻害したり,抑制したりする.随意的な巧緻動作や運動の学習には,その協調性や防御のために必要な正常姿勢反応の活動が必須のものとなる.
そこで,立ち直り反応・平衡反応を評価する際,理学療法士,作業療法士が理解しておく必要のある以下の項目について述べてみる.
①立ち直り反応・平衡反応の機能的意義とその特徴
②評価の実際
③評価と治療との統合
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