とびら
精神科臨床からの声
池上 敬一郎
1
1兵庫県立光風病院
pp.367
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102643
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春の訪れが間近かに感じられる3月の中旬,近畿地方で精神科に勤務する作業療法士が7病院から12名集まり,臨床の実態を話し合う集いがあった.
長い歴史を持つ精神科作業療法,しかし,その内容は地域というより個々の病院,施設が思うままに推進し,独自の形態を作り上げて来たのが実情である.精神医療のあり方を検討する中で手痛い批判を受け,社会問題にまで発展した余韻はいまだ覚めていない.それを知りつつ精神科を選んだ人達の語らいは,厳しい現実に直面しながら,あまり連携を保っていると思えないのに共通の理念が臨床の場に形成されているのが感じられた.
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