The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 16, Issue 2
(February 1982)
Japanese
English
特集 老人
精神病院人口の高齢化現象
Problems of Aging in Mental Hospital Population
秋元 波留夫
1
Haruo AKIMOTO
1
1東京都立松沢病院
1Tokyo metropolitan Matsuzawa Hospital.
pp.107-110
発行日 1982年2月15日
Published Date 1982/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102575
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はじめに
わが国には現在1500ほどの精神科医療機関があり,入院している患者は312,226人にのぼっている(昭和55年6月末現在,厚生省の資料による).このうち,65歳以上の老人は43,195人で,全入院患者に対する割合は13.8%である.昭和55年10月1日現在の国勢調査の結果によると65歳以上の老人は全人口の9%,1千万であるということだから,精神病院の患者人口の高齢化は一般人口に比べて一層顕著であり,精神病院が老人病院化しつつあるとされる所以である.
精神病院人口の高齢化は何を意味するのか.それはどのようにして発生したのか.それはいまどのような問題を提起しているのか.それに正しく対応する道は何なのか.それらの諸問題をとりあげて考察を加えたい.
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