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講座
運動生理学 6.運動と消化・吸収,排泄
Exercise Physiology 6. The Relationship between Exercise and Digestion, Absorption and Excretion
中野 昭一
1
,
門阪 利雄
1
Shoichi NAKANO
1
,
Toshio KADOSAKA
1
1東海大学医学部生理学教室
1Department of Physiology Tokai University School of Medicine.
pp.1039-1050
発行日 1981年12月15日
Published Date 1981/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102542
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はじめに
我々が生活し,運動するためのエネルギーは,当然,毎日の食事によって取り入れられる.この取り入れられた食事中の栄養素を消化,分解して吸収し,肝臓や筋肉その他の組織で代謝を行いエネルギーをえているわけである.また,代謝の結果,生成される水や老廃物などを常に体外に排泄しなければ,正常な生理機能を営むための障害になってくることはいうまでもない.
すなわち,日常生活を営むためにもまた,運動を円滑に行うためにも,栄養の摂取の第1段階である消化・吸収や,その最終過程である腎臓での尿の生成・排泄という生理機能が大前提となっているのである.
本項では,消化・吸収と腎臓における排泄との2項に分けて,運動との関連を簡単に述べてみたい.
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