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去る5月24日~6月7日の17日間,米国の作業療法士(OT)協会長を始めとするOT,総勢47名が日本を訪れた.
一行は東京都と日本OT協会共催の日米リハビリテーション会議(本号1051~1053頁,<印象記>金子翼氏参照)に参加された他,国内の何ヵ所かのリハビリテーション施設を視察された.
その際,M.D. Hightower-Vandamm米国OT協会長と矢谷令子日本OT協会長に対談いただき,米国OTの現況についてお話しを伺った.
米国のOTの地位,職域,その他の問題について語られている.米国の特殊性など,日本と比較して読まれると大変興味深い内容と思われる.(編集室)
はじめに
矢谷 会長を初めとするアメリカの作業療法士(以下OTと略)の皆様を約2週間にわたりわが国にお迎えできたことは,私どもの非常な喜びといたするところです.このように限られた期間の中で,今日このように貴重な時間をさいていただき,大変感謝いたしております.
ヴァンダム わたくしにとっても,日本を訪問できたことは,とても喜ばしいことです.そして,今日までのほんの短い滞在期間の間に,非常に多くのことを見聞きしてまいりまして,特に日本OT協会および東京都によって示されたご好意には,おおいに感謝致しております.
矢谷 会長がこの日本へのスタディーツァーに参加しようと決意なされた動機についてお聞かせいただけましょうか.
ヴァンダム ええ,私自身,OTとして非常に長い間仕事をしてまいりまして,私の人生において作業療法という職業は,最も重要なものであるというように認識するようになりました.そして,日本に来て,一体日本では作業療法がどういうふうになされているかということを学び,また私が経験してきたことの中で,日本のOTの方々と分かち合うことができるものがあればと考え,参加した次第です.
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