印象記
米国,カナダにおける作業療法
澤 治子
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.420-424
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102171
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はじめに
昨年10月28日から11月18日にかけて約3週間作業療法士(以下OTと略)5名,サイコロジスト2名,計7名で,カナダ,米国を旅し,15のリハビリテーション病院,施設を訪ねる機会があった.このたび,上記表題が与えられ,印象をまとめることになったが,面映ゆくて筆が進まない.極めて短時間の訪問では,部分的,独断的にしかみていないが,同行者の意見もまじえ,責務を果したい.
同行のメンバーを紹介すると,ツアーのコンダクター,兼コーディネーターは,抜群の英語力のある寺山久美子氏で,以下,岩崎テル子氏,河合輝子氏,上田寛氏,澤治子の5人のOTと守屋慶子氏,藤延子氏の2人のサイコロジストである.寺山氏を先頭に7人が大きな荷物をひっぱって,胸を張って異国の町を歩いている姿は人目を引くものであった.
訪問先は表1の通りである.これらは,伝統的なリハビリセンターにおけるOT,精神科におけるOT,コミュニィティーケアの中のOT,精神薄弱者施設におけるOTをみるという基準で選ばれている.
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