とびら
障害者ハワイへ翔ぶ
小林 達也
1
1万成病院
pp.913
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102511
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国際障害者年にあたり,障害者へも「希望の夢を」という合言葉で,「岡山県希望の翼推進委員会」が結成され,障害者のハワイ研修旅行が今年の春計画されました.私もOTとして推進委員会のメンバーに進んで参加しました.海外旅行は,以前に比べ大分やさしくなりましたが,これは一般人のことです.障害者にとっての壁はやはり厚く,格別の利便や配慮が払われなければ,実現は困難なのが実情です.私は,「希望の翼」の実施により,かなえられる障害者やその家族の願望は,その一つにすぎないとは思いましたが,社会からの障害者への関心がこれにより,より広く,より深くなり,そして,他の問題の解決の糸口になることを念じて,まず寄附金集めから東奔西走しました.
7月18日から4泊6日の旅行は,全盲者8名,ろうあ者7名,難聴者2名,両側下肢切断者5名,片側下肢切断者5名,片側上腕切断者3名,その他の身障者12名,計障害者42名,それにボランティアとして医師1名,看護婦1名,OT 1名,その他12名,総計57名という大世帯でした.
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