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特集 教育
現行理学療法士養成カリキュラムの評価と展望
Evaluation and Review Physical Therapy Curricula in Japan
金子 誠喜
1
Seiki KANEKO
1
1国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院
1Tokyo National Chest Hospital School of Rehabilitation.
pp.413-428
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102380
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はじめに
理学療法士養成が1963年5月に国立療養所東京病院に附属するリハビリテーション学院において始まり,徒弟制育成を脱し養成施設での系統だった養成システムに移行した.その幕開けが充分に準備されて始まったものではなかったとしても,それから既に18年の歳月が立っている.この間に理学療法士養成は国公私立の30に近い機関で行われることになり,その形態も1979年よりは学校教育法に基づく3年制短期大学を加えて,3年制専門学校,4年制専門学校,夜間4年制専門学校と多様なものとなった.
社会の要請に答えられる,そしてまた,その職業を通して自己実現をめざす理学療法士を育成してゆくことが求められるのであるが,そのことは著者の短かい経験からも非常に難しいことが感じられる.現行の養成カリキュラムが,望まれる理学療法士育成にとって適切なものであるのかを検討し,著者の私見を述べる.
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