特集 国際障害者年を迎える
国際障害者年と作業療法士
寺山 久美子
1
1都立心身障害者福祉センター
pp.829
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102279
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日本作業療法士協会は,現在社団法人の認可を受けるべく厚生省医事課と詰めの段階に入っている.「社団法人になるのは日本作業療法士協会のように1,000名にも充たない組織では大変むずかしい」と当局はおっしゃる.「理学療法士協会だって800名位で許可されたではありませんか」と反論する.「あの当時は比較的許可のしやすかった時代だった.47年以後法人化がむずかしくなった.ユウレイ法人みたいなのがありましてネー.1っ法人にすると1つ法人を潰すという原則です」と解説される.そして「もう何年か待てば会員も1,000名を越えるし,今どうして法人化を急ぐ必要がありますか?」と聞いてくる.幸い,我々の熱意がかなえられて,見通しは立ってきたようである.
今年ぜひ法人化をしたい理由―それは来年が国際障害者年だからである.OTの任意団体である現在の「日本作業療法士協会」では,公共性の高い事業,広く国民一般,障害者一般に向けての事業がやりにくい.そこで国際障害者年の前年である今年,1980年中に「社団法人」を許可してもらおうと考えている次第である.ちなみに国際障害者年の次の年,1982年は国際老人年で,これもわが作業療法士協会がハッスルしたい年である.「老人のための作業療法」をひっさげて,この年も活躍すべく企画中である.
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