発言あり
国際障害者年
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pp.1-3
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206221
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福祉行政と保健衛生行政の接点の問題
今年は国際障害者年になっている.国連の決議を受けて,政府も民間団体も,関係者を集めていろいろ対策を練っているが,公衆衛生の面からはどのように対応したらよいだろうか.
厚生省の調査によると,10年前と比較して,障害者は50%増え,特に50歳以上の身体障害者が顕著に増加し,70歳以上では2倍になっている,という.原因別に見ると,脳血管障害など成人病の増加が如実に出ている.これに対しては,検診システムを確立し,早期発見,早期治療を行なうとともに,生活環境を整備しなければならない.しかし,検診については施設の問題がある.市町村が,巡回検診車を使って,年に1回の住民検診をしたのでは,受診率の向上には限界がある.一方,固定的な施設方式では稼働率がよくない.住民に対する健康教育が大切なゆえんである.
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