特集 病院医療—21世紀への遺産
21世紀のコメディカル
作業療法士
寺山 久美子
1
1社団法人日本作業療法士協会
pp.1067-1068
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903157
- 有料閲覧
- 文献概要
20世紀の作業療法——5大ニュースを中心に
「20世紀の作業療法」といってもわが国の場合,近代的な意味での作業療法が正式に発足したのは1966年以後である.すなわち,1963年に日本初の理学療法士・作業療法士養成校である国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院が東京都清瀬市に開設され,3年後の1966年「理学療法士及び作業療法士法」に則り,初の作業療法士国家試験合格者20名が「有資格作業療法士」となって就職して以後ということになる.同じ1966年9月25日に,この20名をもってわが国初の作業療法士職能団体である「日本作業療法士協会」(以下,協会)が結成された.したがって,20世紀の後半3分の1である34年間のみが「20世紀のわが国の作業療法」の内容ということになる.
さて,養成校数わずか1校,20名の作業療法士をもってスタートしたわが作業療法も,今や養成校数107,有資格者数14,882名と急成長を遂げ,今後もしばらくはこの傾向は続くと思われる.なぜならば,医療職である作業療法士も,その職務の特性上保健福祉の領域での活用が介護保険制度導入を機にますます期待されているからである.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.