鏡下咡語
国際障害者年
黒住 静之
1
1広島県立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.210-211
発行日 1982年3月20日
Published Date 1982/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209413
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この原稿を書いているのは昭和56年12月某日。これが印刷されて出る頃にこういう題だと,積残し原稿か,然らずんば六日の菖蒲十日の菊,まだこんなことをと思われるに違いないことを承知の上で書いている。
障害者年の初め,何社かの新聞記者に私は,「障害者年ですか?あれは行政とマスコミの1年限りの関心事でしょう。私共にとっては毎年毎年が障害者年ですから,今年が国際障害者年であろうとなかろうと余り関係ないですな」といって,先年の国際児童年の翌年には,児童福祉の重要なある施策の継続が,児童年は終わったという極めて明快な理由のもとに,にべもなく断られてしまった事例を話した。こういう話の後で,記者の取材に応じたのだけれど,平素からのマスコミと行政の姿勢に対する反発から,ついきつい表現が初めに出てしまったわけであった。
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