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はじめに
1978年のAmerican Journal of Occupational Therapy(AJOT)のまとめを報告する.論文数は各号5~8題であり.No.1からNo.10までの総数は70題である.このうち原著(Features)は53題,短報あるいは速報(Brief or New)は17題と例年と同程度である.雑誌の内容は他にNational Speaking,Association Departmentsなどの巻頭言,協会の情報交換などがあるが,ここでは原著,短報,速報に関しまとめて報告する.内容を分野別に分類することに無理な点があるが,便宜上,内容の内訳をみると,
1.身体障害関係(成人,老人)29題
2.小児科関係 13
3.精神障害関係 13
4.その他教育,哲学,管理学など 15
となり,分野的には平均している.70題中17題は短報,速報であり,その性質から17題中15題は,治療機器,自助具などの考案,改良などに関した報告であった.これを身体障害領域に分類したため,この分野の題材が他の約2倍相当を占めた.
また各号に関して特集とまでは言えないが,各号には共通した題材が多くまとめられており,その傾向は次のようであった.
No.1 OTに関する教育・心理
No.2 発達障害・精神遅滞
No.3 特殊感覚,バイオフィードバック
No.4 前庭機能の評価と治療
No.5 OT管理運営と研鑚
No.6 教育
No.7 精神障害の感覚総合評価および治療
No.8 神経学的障害児
No.9 車椅子患者
No.10 OT理論
次に筆者自身が興味を持った題材について分野別に少しまとめて触れてみたい.
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