Japanese
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特集 家庭療育と自主トレーニング
自主トレーニングの適応と限界
Indication and Limitation of Self-training
遠藤 文雄
1
Fumio ENDO
1
1東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metropolitan Rehablitation Center for the Physically and Mentally Handicapped.
pp.589-592
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101978
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はじめに
自主トレーニングとは病院,施設等でPTがインテンシブに行う運動訓練ではなく,患者自らが在宅や,地域の福祉センター等で器具等を勝手に使って行う主として軽いROMを中心としたトレーニングと解すべきである.PT,OT,保健婦等が自宅や施設を時折訪問して行う指導は病院で行うトレーニングの延長とも考えられるが医学的ケアーの少ないところで行うトレーニングという意味ではこの範疇に入れて考えてよいと思われる.この稿では自主トレーニングを進める立場で筆を取るが医学的リハの効果という面では自ずから限界がある.しかし在宅ケア,デイ・ケアにおいては身体的訓練を通して精神的機能低下を予防するということも重要な役割の1つであると考える.実際に在宅での自主トレーニングの進め方や具体的な方法論は一様ではなく,筆者の考えも成熟していない.そこで今回は筆者が援助している「脳卒中患者の会」を通してみた「地域で行われている在宅ケア」の中での自主トレーニングの可能性と限界について考察をしてみたい.
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