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特集 義肢・装具ハンドブック
Ⅳ.体幹・下肢装具
靴型装具―機構・処方・チェックアウト
Shoe Modifications
村田 秀雄
1
Hideo MURATA
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
1Hyogo Rehabilitation Center.
pp.921-934
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101817
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はじめに
足部に用いられる装具は,我が国では,靴型装具と足底装具とに分類されている(身体障害者福祉法).外国ではこのような呼称はなく,英語では,前者にはshoe modification,後者にはarch support,shoe insert等の言葉があてはまると思われる.本稿ではshoe modificationとarch supportを一緒にして,主に大人の靴型装具について述べる.
靴型装具の処方には決ったパターンはない.例えば同じ内反変形に対しても治療の目的により種々の手段が考えられる.どの手段を選ぶかは症例毎に病状の微妙な違いを十分検討した上で各人の経験に基づいて決定するほかはない.一般的には,市販の靴を加工する場合が多いので,装具の基本となる靴の構造を十分理解した上で,補正(modification)の手段と,疾患に対する効果をよく知って,これらを組合せていく.組合せはある程度までは試行錯誤で,一つの方法で失敗しても,諦めずに他の方法を試みていくべきであろう.
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