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特集 特養・在宅のリハビリテーション
在宅脳卒中患者のリハビリテーション活動における保健婦の役割―青森県における実践から
The Role of Public Health Nurse in Community Rehabilitation Activities
山崎 トコ
1
Toko YAMAZAKI
1
1青森県十和田保健所
1Towada Health Center.
pp.623-627
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101749
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はじめに
青森県農山漁村健康調査の一環として,昭和45年に実施した脳卒中患者の実態調査によると,本県における脳血管疾患の有病者は14,500名(人口1000:10.17),年間の新発生5,000名,年間死亡者2,700名と推定された.この有病者中,リハビリテーションの働きかけをうけたことがないと推定される人は,9,200名もいた.続いて,47年に実施された同調査でも有病者は15,700名,年間新発生3,100名,年間死亡数3,800名,リハビリテーションの働きかけをうけたことのない人は77%の約12,000名と推定された.
県ではこれらの脳卒中患者の看護にあたっている家族を中心に,家族でできる軽易な理学療法と家庭看護法について,青森県理学療法士会の協力を得て保健婦とのチームによる「家族のためのリハビリ教室」を実施した.次いで「リハビリテーションチーム訪問」を行ない現在に至っている.
これをうけて十和田湖町では,昭和45年から52年まで毎年「家族のためのリハビリ教室」(以下リハビリ教室と記す)と開催してきた.また「リハビリテーションチーム訪問」(以下チーム訪問と記す)は48年,52年の2回実施したのでその状況をのべ保健婦の役割りを考えてみたい.
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