特集 保健婦現代史―そのあゆみとゆくて
第Ⅰ部 公衆衛生行政の流れと保健婦
青森県における地方行政の流れと保健婦の歩み
花田 ミキ
1
1青森県衛生部看護課
pp.33-35
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203820
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黎明期
冷い夏,そして冷害という宿命を背負いつづけてきた青森県に昭和8年,東北更新会支部がうまれ,農村衛生の問題にとりくんだ。
紡績がえりの娘たちが伝播した結核,死亡率出生千対300をこえる乳児死亡などに手をつけるため3名の看護婦をやとい農村におくりこんだ。同時に大工をも雇い,農家の窓あけ工事にチームを組ませたことも興味がある。必然的に生まれた農村看護婦は,保健婦活動の先駆的役割を果したのである。
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