特集 卒後教育・臨床教育
<随想>
私の臨床実習指導の考え方
松瀬 多計久
1
1北里大学病院
pp.24
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101609
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- 文献概要
はじめに:私自身,所定のコースのかかる教育方法とか,その実際の研修をも習得しえないままに,PT学生の臨床実習の担当を過去,数回にわたり受けもった事があるが,果たしてPT学生が希望するところの満足な実習の場を与えうる事があったかいなかはうたがいぶかいものである.
PT学生自身は,机上での基礎教育を受けたばかりの状態で,実習の場にいどむ時,その実習担当者は,いかなるその実習内容の効果的な条件を満たしてやるか,あるいは,理屈と実際との相異を,どの様に関連づけて指導するかに大きな課題があると考えろ.そしてそのPT学生がPTとしての今後の方向づけをも観察し,指導する事は,私にとっては,実際に言って今でも自信がない困難さを感ずるものである.
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