メディカルプログレス
障害者心理(4)/リハビリテーション機器(4)―Environmental Control System
永井 昌夫
1
,
加倉井 周一
2
1国立身体障害センター
2都立補装具研究所
pp.761
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101567
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身体障害者の心理に影響を及ぼしそうな因子は数限りなく考えられ,そのうちの幾つがどの程度重要であるかは,どんなグループを対象とするかによって異ってくる.
かりに肢体不自由者に限ってみても,その障害範囲・程度・種類(卒中,脳性麻痺,脊損,リウマチ,切断などの)ばかりでなく,損傷と疾病,先天性と後天性,進行性と非進行性,未婚と既婚の別や,原因・年齢・性別・病前性格・症状(疎通,知覚,運動,性的機能障害.欠損ほか)・環境(家庭,学校,病院,施設,社会)・背景(文化的,教育的,職業的)などによる各グループがあって,漫然と障害者を纒めてしまっては,それぞれの因子またはその組み合わせの貢献性が不明確になる.案外,補償の有無や外観(変形,杖,車椅子,義肢装具など)が軽視できない場合さえある.
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