Japanese
English
研究と報告
片麻痺患者の歩行バランスに関係すると思われる生体側因子の一考察
A Discussion on the Determinants of Gait Balance of the Hemiplegic Patient.
嶋田 智明
1
,
赤津 隆
1
,
緒方 甫
2
,
下畑 博正
2
,
高橋 精一郎
2
Tomoaki SHIMADA
1
1九州リハビリテーション大学校
2九州労災病院リハ診療科
1Kyusyu College of Rehabil.
pp.455-460
発行日 1977年6月15日
Published Date 1977/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101497
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Ⅰ.はじめに
片麻痺患者の歩行時に於けるバランスの良し悪しの程度は,患者の歩行中の安全性を示す尺度となるばかりでなく,日常生活動作に於ける歩行の独立性あるいは実用性を決定する重要な評価因子の一つである46).従来より片麻痺患者の坐位及び起立歩行時のバランスを左右する生体側因子として視空間失認1-10)の存在の有無,深部感覚障害の程度11-14)などが報告されているが,この研究では主として脳血管障害による片麻痺患者の歩行時のバランス程度の尺度として患脚荷重能に着目した動的バランス指数を仮定算出し,その意義及び影響すると思われる生体側因子を幾つか挙げ,両者の関連性を検討してみた.
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