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特集 レクリエーションとスポーツ
精神障害者のレクリエーション―総論
Recreation for Mentally Handicapped Persons
鹿島 清五郎
1
Seigoro KASHIMA
1
1北林病院
pp.369-373
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101478
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はじめに
精神科治療に広義の精神療法としてレクリエーション療法が位置づけられて久しいが,種々の問題が未解決のままなされているのが現状である.たとえば療法である以上,専門家としてのレクリエーションセラピストがいなければならぬのに不在のまま行なわれているし,精神医学的レクリエーション療法としての理論面も不十分である.その上,レクリエーション運営に当然必要な経費の捻出場所がない等,レクリエーション療法実施上の問題は多い.これらの問題に言及するのには紙数が足りぬので,問題点のみをあげ,ここでは精神科レクリエーションの歴史,種目,有効性,指導者等について述べたいと思う.(本来はレクリエーションセラピストとすべきであろうが,多職種の人が専従者となっているので,本稿では,指導者とした)精神科のレクリエーション療法について述べる前に,対比する意味で,一般社会におけるレクリエーション概念についてふれておきたい.
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