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特集 レクリエーションとスポーツ
身体障害者のレクリエーション―各論
Recreations for Handicapped Persons
橋谷 俊胤
1
Toshitsugu HASHITANI
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター体育科
1Kanagawa Prefectural Rehabil. Center
pp.349-361
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101475
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Ⅰ.はじめに
レクリエーションの本質は「楽しさ」であり,「楽しむ」ということは障害がある,なしを問わず,誰でも持っている基本的な欲求である.このレクリエーションを指導している内に我々は今後の訓練プログラムのある種の動機づけを与えてくれることを信じている.また,そればかりでなく「楽しい」事をする事に,再び目覚めた興味は活動している者の内面に良くなろうとする決意を固めさせるとゆう副産物をもたらすことも確信する.その反面,孤独の中でふくらむ絶望は,回復を妨げ,ぶり返しを招き,回復を遅らせるのである.患者が活動に対して積極的であるかどうかの印の一つとして,レクリエーションを楽しんでいるかどうかで見分けられる.レクリエーション活動が進むにつれて治療だけでなく,自分で回復することを学び障害を持ちながら今後よりよく暮していく方法をその中より学ぶのである.今回レクリエーションといってもいろいろな分類の方法があるが,たとえばカーチスによれば,①知的レクリエーション,②社会的レクリエーション,③芸術的レクリエーション,④身体的レクリエーションと大きく四つに分類している.今回は④の身体的レクリエーション(physical recreation)を中心に述べてみたい.
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