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特集 運動療法
Ⅶ.疼痛に対するの運動療法
疼痛に対する運動療法―痛みとその対策
Therapeutic Activities to Pain
和才 嘉昭
1
Yoshiaki WASAI
1
1九州リハビリテーション大学校理学療法学科
pp.1125-1135
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101383
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Ⅰ.主訴としての痛み
疾病や障害に悩まされ医療施設を訪れる患者の訴えのなかで,最も多くかつ複雑な原因と様相を有し,患者のみならず治療者をも共に苦しめるものに痛みがある.
痛みは疾病や障害の如何で,たしかに病態生理学的にその発生機序が,特殊説(von Frey 1905),二重経絡説(Henry Head 1903),パターン説(Nafe 1927),門制御説(Wall & Melzack 1962)と,それぞれまとめられ説明づけられてはいるが1),痛みを感受し識別するのは患者自身であり,主観的である関係から,その実態の客観的把握は非常に困難である.
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