とびら
精神科OTに携わること
大丸 幸
1
1九州リハビリテーション大学佼
pp.662-663
発行日 1976年9月15日
Published Date 1976/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101292
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私が,精神科OTに携わるようになって8年目になるが,日頃,思いつくままのことを綴ってみたい.
歴史を知ることが重要である
去る4月16,17日,九州リハ大の10周年記念式典,研修会が催された.現在は,一期生として教育された同輩の多くが母校に残っているが,誰もが,学校が出発した当時の専門PT,OT教育者の不在,もしくは外国移入の状態から育ち,発展することに努力を重ねている.そこには又,パイオニア精神教育が徹底され,自分達を出発点とする考えから,歴史を眺める余裕に欠けていたように思える.特に精神科に関しては,その準備不良も甚だしく,近年出版された秋元波留夫先生の「作業療法の源流」に示されているような歴史を語る文献,人々に接する機会に恵まれなかったせいもあるだろう.
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