特集 研究法
症例研究の仕方
古川 宏
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.603-607
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101280
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1.はじめに
セラピストのおこなう臨床研究は,日常患者と接する業務の中で「なぜだろう.」「こうしたらどうか」という疑問がわくところから始まる.そして
1)難かしかった.又は異常な反応のあった治療経過の場合
2)新しい,珍しい疾患の治療経過を知ること
3)治療のための器具や手段などの開発や一部改良,道具,技術の適用
4)動作分析
5)その他
の研究が行なわれる.
その研究の目的を達成させる手段として,1)実験的研究 2)調査研究 3)症例研究 4)文献的研究のうち有効な手段がえらばれる.それぞれの研究法の特徴については成書にゆずって,ここでは,与えられたテーマである症例研究について述べる.
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