Japanese
English
特集 ICU
ICUにおける呼吸管理―(主として術前・術後)
Respiratory care in ICU
芳賀 敏彦
1
Toshihiko HAGA
1
1国立療養所車京病院
pp.343-347
発行日 1976年5月15日
Published Date 1976/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101218
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Ⅰ.はじめに
ICUについて述べる前に現代医療のあり方とその中におけるICUの位置について考えたい.私の手元に米国デンバーで長く広く呼吸管理をやっているThomas L. Pettyの著書「呼吸不全のIC(Intensive Care)からRehabilitationまで」というのがある.一つの障害または疾患を取り扱う時に常にこの思想が必要である.リハビリテーションに主力をおいてもそこへ到達する最初の段階であるIC〔てれには時として蘇生学(Resucitation)も含まれる〕がしっかりしていないと一個人としての患者治療にはなにもならない.このようにIC(それを行う場がICU)とRehabilitationは切っても切れない関係がある.例えばリハビリテーションを最も必要とする脳卒中をみても発作当初におけるIntensiveなCareがしっかりしていないと何もならない.このためわざわざStroke Care Unitを備えるかまたはICUの中で初期の治療が行なわれる.
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