増刊号特集 小児泌尿器科診療
小児臨床麻酔の実際と管理
小児の術前・術後管理
谷口 富美子
1
,
土田 嘉昭
1
1東京大学医学部小児外科
pp.111-113
発行日 1994年3月30日
Published Date 1994/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901165
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■術前管理
1.全身状態の把握
入院時にまず主訴,現病歴,既往歴,家族歴を聴取する。既往歴では喘息やアレルギー疾患の有無,家族歴では悪性高熱など手術,麻酔に関する疾患についても聞いておく。ついで患児の皮膚の状態,四肢の運動,啼泣力,呼吸の状態,腹部の状態などを観察する。たとえば鼠径ヘルニアの手術であっても鼠径部だけを観察するのでなく必ず全身を診察する。身長・体重測定は必須であり,特に体重は術後の水分出納や栄養状態の把握のために重要である。
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