Japanese
English
特集 ICU
心筋硬塞のCCUにおける理学療法
Physical therapy of ishemic heart disease in CCU
石橋 朝子
1
Asako ISHIBASHI
1
1東京都養育院付属病院リハビリテーション部
pp.349-355
発行日 1976年5月15日
Published Date 1976/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101219
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はじめに
最近,殊に日本でも動脈硬化性心疾患の死亡率がこの15年間に約3倍に達しており,それでもアメリカに比較すると1/10以下であるが生活環境,食事,ストレスなどにより今後ますます増加する傾向にあるという.
狭心症,心筋硬塞などの心臓病は脳卒中,癌におとらず大きな社会問題であり,結核のように予防,治療の絶対的決め手がなく,しかも家庭や社会で重要な働らき手が急に倒れるのであるから,その影響は誠に大きい.
心筋硬塞の長期予後は一般によく,従ってリハビリテーションが大きな問題となってくる.1964年,WHOは合併症のない中等度以下の心筋硬塞に対してあまり長期に亘って復職をおくらせるべきではないと勧告し,安静3週間,家庭での軽い活動3週間,日常生活3週間を経て発症3カ月以内に内科的調整と職業リハビリテーションを始めるべきであると報告している.
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