海外だより
英国の治療器具紹介
木村 信子
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.887-892
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101139
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はじめに
昨年晩秋二週間英国に行くチャンスを与えられた.主な目的は,英国のOTが使用している治療器具類を視察してくることであった.
ロンドン到着後すぐにロンドンから汽車で2時間程離れたロビンフッドが住んでいたという町Nottinghamにある治療器具製造販売会社を訪ねた.その会社の治療器具パンフレットにはOTの名前が記されていることが多いためどのような過程を経て作製するのかに興味があったからである.またその会社の製品を使用しているOT部門を紹介してもらいOTの意見をきくためでもあった.ロンドンにもどってからCamden Rehabilitation Centre,WFOT(世界作業療法士連盟)会長のいるQueen's Mary Hospital,数少い男性OTのいるCrawley Hospital,日本にも紹介されている本“An approach to Occupational Therapy”を出している施設Farnham ParkRehabilitation Centre他数カ所を訪ねた,そのあい間を縫ってスコットランドOT協会と合併し新事務所に移転したばかりのOT協会を訪ねた.下記に治療器具,施設等の紹介を雑感を含めて述べてみたい.
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