Japanese
English
研究と報告
Chopart関節離断にTeufel Ortholen-drop-foot braceを利用した一症例
Case report, The effect of Teufel Ortholen-drop-foot brace for the amputated chopart joint
中屋 久長
1
,
上村 千種
2
,
吉永 香代
2
,
小源 健三郎
2
Hisanaga NAKAYA
1
1高知リハビリテーション学院
2水島中央病院
pp.327-328
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101015
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- Abstract 文献概要
はじめに
足部,足関節の切断には,Lisfranc関節離断,Chopart関節離断,Boyd切断,Pirogoff切断及びSyme切断がある.それらのうち大多数はSyme切断やBoyd切断であり,Lisfranc関節離断やchopart関節離断は少なく,特にchopart関節離断は尖足や内反変形を来し易く,適当な義足がないという理由で殆んど行なわれていない.しかし,日木の生活用式(例えば,畳の上での素足の歩行)や患者自身の切断肢を少しでも長く保ちたいという心理的な理由によりChopart関節離断が行なわれることがあり患者自身も満兄している例もある.
一般に,Chopart関節離断には足袋式義足が用いられているが,装飾用としては目的にかなっているが,機能面では歩行の際,Push-offが不充分で歩容はいわゆる下腿三頭筋麻痺の時と同じような三頭筋歩行を強いられるという欠点がある.
我々は,最近外傷によるChopart関節離断を経験し,この患者にTeufel ortholen braceを利用した義足を処方し,機能面からも良かったと思われる症例を経験したので報告する.
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