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特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
1. 最近話題の皮膚疾患
Hand-foot syndrome
Hand-foot syndrome
山崎 直也
1
Naoya YAMAZAKI
1
1国立がんセンター中央病院皮膚科
1Division of Dermatology,National Cancer Center Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
手足症候群
,
hand-foot syndrome
,
5-FU
,
カペシタビン
,
ソラフェニブ
Keyword:
手足症候群
,
hand-foot syndrome
,
5-FU
,
カペシタビン
,
ソラフェニブ
pp.14-17
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102264
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要約 Hand-foot syndrome(手足症候群)は抗がん剤によって起こる皮膚に対する有害反応の注意すべき代表的なものであり,多くはフッ化ピリミジン系薬剤の投与後に起こることが知られているが,発症機序をはじめ不明な点が多い.好発部位は手,足,爪であり,障害の程度が強い場合,疼痛のためにものがつかめなくなったり,歩行困難に陥ることもあり,日常生活に支障をきたす.また,近年開発の進んでいる新しい分子標的薬剤なかでソラフェニブ(sorafenib)やスニチニブ(sunitinib)といった薬剤の投与によっても,従来知られていたものとはやや異なった特徴をもつhand-foot syndromeの起こることが明らかとなってきた.いずれの場合も治療法として,局所の保護・安静を保ち,保湿作用・抗炎症作用を持つ外用薬の塗布を行うことが勧められている.
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