メディカルプログレス
脳損傷時の異常呼吸/大腿義足のアラインメント
横山 巌
1
,
明石 謙
2
1七沢病院
2川崎医大
pp.289
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101006
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脳血管障害,頭部外傷などの脳損傷時にはしばしば異常呼吸が出現する.異常呼吸は予後と関連があると一般的に考えられているが,異常呼吸パターン別の検討は最近まで極めて少なかった.
Plumら(1972)は脳損傷時の異常呼吸は損傷部位と関連があることを指摘している.即ち,Cheyne-Stokes呼吸(周期が50~60秒以上のもの)は大脳半球深部・基底核の両側性の損傷と関連があり,換気高進は中脳被蓋及び橋上部被蓋の損傷と関連があり,Cheyne-Stokes呼吸の中で周期の短いものは橋下部波蓋の損傷と関連があり,失調呼吸(不規則性呼吸)は橋下部乃至延髄の損傷と関連があるとしている.
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