Q and A
〔ユニークな装具をご紹介下さい〕
山下 隆昭
1
,
渡辺 英夫
2
1兵庫リハビリテーションセンター
2熊本大学医学部
pp.290-291
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101007
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Q 日本では遅れていると言われています装具の分野において,先生は大変ユニークな研究開発をなさっているのですが.御苦心の点などお聞かせ下さい.
A 私が装具に関心を持ちはじめましたのは,昭和42年より44年迄のアメリカ滞在中に見聞した装具類が,日本で従来とり扱っていた装具と非常に異っている印象を受けたことからです.とくに私がレジデントをしていましたニューヨーク大学のリハビリテーション研究所では,有名なMr. Lehneisが丁度らせん式短下肢装具を開発中でしたが,この透明なプラスチックのみでできた装具は私にとって装具の認識を根底からくつがえすものでありました.そして日木における従来の装具について多くの疑問が生じたわけです.即ち装具が果して生理的な運動解剖学にのっとって作られていたのだろうか,over designされてはいなかったか,最適の材料で作られていたのだろうか,外観は?,重さは?,調節性は?などでありました.
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