Japanese
English
特集 痛み
作業療法における痛みとその対処の仕方
How to deal with pain in occupational therapy
吉村 澄江
1
Sumie YOSHIMURA
1
1名古屋保健衛生大学病院リハビリテーションセンター
pp.419-420
発行日 1974年6月15日
Published Date 1974/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100856
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
はじめに
作業療法において訴えられる「痛み」は,人間が感じるさまざまな「痛み」の中で,特に運動障害に関連する「痛み」である.カリエのモデルに示されるように,機能障害と「痛み」との因果関係は,それをとりまくいろいろな因子が相互に作用しあって成立していると思われるが,ここに更に心因性の「痛み」という要素が加わって,リハビリテーションを阻害する因子となる.
リハビリテーション施設などで良く見られる.いわゆる沈澱している患者の中には「痛み」を訴える例が多い.「痛み」を伴なった患者の機能訓練に当っては,主治医,整形外科医,精神科医,理学療法士などと緊密な連絡をとりながら,「痛み」を早期に除去することからはじまる.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.