The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 7, Issue 9
(September 1973)
Japanese
English
特集 精神科作業療法における作業分析
作業分析の実際―特に「織物」を中心として
Practice of activity analysis
松本 妙子
1
Taeko MATSUMOTO
1
1医療法人清生園
pp.645-650
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100695
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はじめに
精神科作業療法の実施にあたって,作業療法士が考慮しなければならない事柄は,多々あるが,中でも治療手段の1つとして用いる作業種目について,徹底的な理解をもつこと即ち作業分析が要求される.作業種目のもつ種々な要素,特に精神力動性を知ること,そしてこの患者に今どの作業種目のどの工程が最も適しているかを認識し,OT場面に臨むのと,そこに作業があるから誰でもいい,患者にやらせるのとでは,同じ作業をしていてもOTの姿勢の違いは,治療効果の面で大きい差となって現われてくるであろう.
ある作業種目が治療上効果的であるか否かは,その種目のもつ心理的要素と患者の精神症状,あるいは情動的欲求との関連に大きく左右されるといわれている.
ここでは,「織物」を例として作業分析を試みた.各項目について説朋したい.
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