The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 7, Issue 9
(September 1973)
Japanese
English
特集 精神科作業療法における作業分析
作業分析の実際―特に「陶芸」,「活版印刷」,「レース編」を中心として
Practice of activity analysis.
大橋 博
1
Hirosh OHASHI
1
1三重県立高茶屋病院
pp.651-657
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100696
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はじめに
作業療法を実施するにあたって,より治療効果を高めるためには,「よい場所で,よい作業を,よい人で行なう」ことが必須の条件となる.
よい場所とは,患者とOTとが作業を行なう上での,設備,備品,材料の完備,すなわち患者に適した物質的な環境の整備が必要である.よい作業とは,どの種目が良いか悪いかではなく,その種目が個々の患者のニードに合致しているかどうかが評価の基準になる.よい人とは,患者,OT両者の質および量を指す.
以上のことを念頭において作業を実施するには,本療法の基本となる個々の作業そのものを,多面的にとらえて深く理解しておかなければならず,ここに作業分析の必要性が生じてくるのである.
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