プラクティカル・メモ
小さな治療訓練用具 鉛ベルトの紹介
二又 達子
1
1市立足立学園
pp.138
発行日 1973年2月15日
Published Date 1973/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100579
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治療訓練室内には,砂袋や鉄亜鈴,分銅などの小さな治療訓練用具があり,これらの用具はおのおのの治療目的に応じて使用されています.今回は私どもの施設において,数年前から利用している鉛ベルトについて紹介してみたいと思います.
鉛が鉄や銅などに比べ,細工しやすく安価であり,薄く板状に延ばすと柔らかく,上肢,下肢に巻いて使用できる利点から,私どもは当初,鉛を薄く板状にしたものを用いていましたが,巻いたりはずしたりをくり返すと折れやすく,耐久性に欠けるため,鉛板の折れやすい欠点を補い,同時に身体の一部になじみやすい長所は残し,しかも治療者が使いやすく,できるだけ多目的に使用可能であること,患児(当園は小児療育施設である)が楽しく使えることを考慮し,以下のごとく作製しています(図1).
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