Point of Veiw
作業療法からみたCVA患者
大喜多 潤
1
1兵庫県玉津福祉センターリハビリテーションセンター付属中央病院
pp.564
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100526
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単に上肢機能回復からみたCVA患者の治療は難問山積みである.下肢の機能に要求されるほとんどが移動に対してのものであり,動物の基本的な機能として,必要不可次な要素であるそれゆえに,以前の問題として,生活上の要求があり,治療法も数項目のADLに絞って考えられ健側上肢の参加,その他機械的要素のとり入れによって不十分ながらも,一応目的を達せられるに至っている.これと同じ感覚で患者が上肢に希望をもってしまうことから,CVAに対する,治療の目標が片寄りすぎてしまう傾向にある.上肢の動作は精神活動そのもので.複雑きわまる中枢からの命令に応じてこそ,本来の機能をもつものとして評価される.
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