CVA患者の自動車運転に関する研究

A Study of Driving in patient with C.V.A

要旨：過去6年間に当院を退院し，現在自動車運転を行っているCVA患者を対象に，自動車運転に関するいくつかの評価として，光刺激に対する反応を中心に試みた。そして，その結果から，CVA患者のもつ問題を行為レベルの障害として捉えることができた。また，特に自動車運転で問題となる視空間の障害に対してのアプローチを通して，視覚刺激と体性感覚刺激を正常な姿勢運動パターンを伴った操作活動の中で入力することにより，行為レベルの変化を認めた。これは，自動車運転を目標とする患者や感覚⇔運動障害をもつCVA患者のアプローチ方法として今後の研究を進める必要があると考えられている。