書評
簡にして要―鮮明な筋の全貌「図説筋の機能解剖」―Daniel P. Quining,John H. Warfel著 矢谷令子・小川恵子訳
鎌倉 矩子
1
1東大病院リハビリテーション・センター
pp.51
発行日 1968年12月9日
Published Date 1968/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100166
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The Extremitiesという本があることを教えられ手にとって感心していたやさきに,矢谷さんと小川さんが翻訳をすすめられていることを聞いた。吉報だと喜ばしく思ったことをおぼえている。
簡にして要とはこういう本のことをいうのではあるまいか。手あたりしだいにあけたその1ページに読者の目が思わず吸いつけられるのは,この本がそこに,視覚の効用をフルに生かして,学生や臨床家の求めているものをぴたりと定着させているからだ。各筋の起始と付着,機能,支配神経と動脈とが,一目瞭然の,いっさいのむだを省いた形で明快にまとめられている。
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